オレンジピール

オレンジピールの魅力 ~漢方の視点から~

オレンジピール(ミカンの皮)は、果物としてのミカンの甘くフレッシュな香りや味わいとは異なり、漢方の世界では古くから重宝されてきた貴重な素材です。漢方では、オレンジピールは「陳皮(ちんぴ)」という名で親しまれ、特に消化器系や気の流れを整える作用があるとされています。
この記事では、その効能と魅力について深掘りします。

1. 陳皮(ちんぴ)の歴史と効果

オレンジピールが漢方で重視される理由の一つは、乾燥させて使うことで、その薬効が一層高まる点にあります。「陳皮」とは、オレンジの皮を乾燥させたもので、古くは食物の保存や薬効を高めるために用いられ、現在も多くの漢方薬や薬膳料理に使われています。

陳皮の主な効能

  • 消化促進: 陳皮は、消化不良や食欲不振に効果的です。特に胃腸の動きを助け、食べ過ぎや飲み過ぎの後におこる膨満感を和らげます。
  • 気の流れを整える: 漢方における「気」の流れを整える役割も担っています。体内の気の滞りを解消し、ストレスや不安感を軽減するのに役立ちます。
  • 風邪予防: 体の冷えや風邪に対する予防効果も期待されています。寒い季節に温かい飲み物に加えることで、体を温め、免疫力を高めることができます。
  • 呼吸器系のサポート: 呼吸器系の不調を和らげる効果もあり、咳や痰の除去に役立つとされています。

2. オレンジピールの栄養価

オレンジピールには、果実部分と比較して、さらに多くのビタミンCやフラボノイド類(特にヘスペリジン)が含まれています。これらは強力な抗酸化作用を持ち、免疫力の向上やアンチエイジングに貢献します。また、食物繊維が豊富で、腸内環境を整え、便通を促す効果もあります。

3. 漢方的に見るオレンジピールの調整作用

漢方では、「温」と「冷」の性質が重要視されます。オレンジピールは、温性の食材として知られており、体を温める作用があります。そのため、冷え性や低体温の人には特におすすめです。一方で、体に余分な「湿気」を取り除く役割も果たし、湿気が原因で起こるだるさやむくみを改善します。

オレンジピールは、その美味しさだけでなく、漢方的な効能を活かすことで、日常の健康維持に非常に役立つ食材です。季節の変わり目や体調が優れない時には、ぜひ試して心身ともにリフレッシュしてみてください。

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